哲学のプロムナード(ΦωΦ)黒猫堂

推理小説やSFのレビュー・書評・ネタバレ解説・考察などをやっています。時々創作小説の広報や近況報告もします。

書評・レビュー

【MOZU原作】逢坂剛『幻の翼(百舌シリーズ2)』レビュー

幻の翼(百舌シリーズ) (集英社文庫) 著者 : 逢坂剛 集英社 発売日 : 2014-03-25 ブクログでレビューを見る» かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した──。稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由もなく…

【MOZU原作】逢坂剛『百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ1)』ドラマ『MOZU』との比較レビュー(ネタバレなし)/ドラマ予想(ネタバレあり)

百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ) (集英社文庫) 著者 : 逢坂剛 集英社 発売日 : 2014-03-25 ブクログでレビューを見る» 能登半島の突端にある孤狼畔で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団に…

伊藤計劃 『ハーモニー』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、『虐殺器官』との比較と感想・解説(ネタバレあり)

伊藤計劃 『ハーモニー』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、『虐殺器官』との比較と感想・解説(ネタバレあり) ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品。21世紀後半、〈大災禍〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は見せかけの優しさと…

伊藤計劃 『虐殺器官』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、エピローグの真相をめぐる感想と解説(ネタバレあり)

伊藤計劃 『虐殺器官』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、エピローグの真相をめぐる感想と解説(ネタバレあり) 9・11以降の、“テロとの戦い"は転機を迎えていた。 先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激…

京極夏彦 『絡新婦の理』 レビュー

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫) 作者: 京極夏彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/09/05 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 116回 この商品を含むブログ (145件) を見る 当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―二つの事件は京極堂をしてかく言…

小林泰三『アリス殺し』レビュー

アリス殺し (創元クライム・クラブ) 著者 : 小林泰三 東京創元社 発売日 : 2013-09-20 ブクログでレビューを見る» 複数の人間が夢で共有する〈不思議の国〉で次々起きる異様な殺人と、現実世界で起きる不審死。驚愕の真相にあなたも必ず騙される。鬼才が贈る…

高見広春『バトル・ロワイアル』レビュー

バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1 著者 : 高見広春 幻冬舎 発売日 : 2002-08 ブクログでレビューを見る» 西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。城岩中学三年B組の七原秋也ら四十二人は、修学旅行バスごと無人の島へと拉致され、政府…

夢野久作 『ドグラ・マグラ』 レビュー

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫) 作者: 夢野久作 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1976/10 メディア: 文庫 購入: 49人 クリック: 1,605回 この商品を含むブログ (382件) を見る ドグラ・マグラ (下) (角川文庫) 作者: 夢野久作 出版社/メーカー: 角川書店…

瀬名秀明 『デカルトの密室 (新潮文庫)』 レビュー

デカルトの密室 (新潮文庫) 著者 : 瀬名秀明 新潮社 発売日 : 2008-05-28 ブクログでレビューを見る» ヒト型ロボットが実用化された社会。ロボット学者の祐輔と進化心理学者の玲奈は、ロボットのケンイチと共に暮らしている。三人が出席した人工知能のコンテ…

貫井徳郎 『北天の馬たち』 レビュー

北天の馬たち (単行本) 著者 : 貫井徳郎 角川書店 発売日 : 2013-10-19 ブクログでレビューを見る» 毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に喫茶店「ペガサス」を営んでいる。ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南というふたりの男が探偵事務…

福田和代 『怪物』 レビュー (ネタバレ無し)

怪物 著者 : 福田和代 集英社 発売日 : 2011-06-03 ブクログでレビューを見る» 内容(「BOOK」データベースより)定年間近の刑事・香西の心残りは3か月前に時効を迎えた未解決の幼女誘拐殺人事件。すでに主軸から外されている香西は、失踪者・橋爪の足取りを…

村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 レビュー

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 著者 : 村上春樹 文藝春秋 発売日 : 2013-04-12 ブクログでレビューを見る» 良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイント…

京極夏彦 『鉄鼠の檻』 レビュー

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) 京極夏彦 講談社 発売日:2001-09-06 ブクログでレビューを見る» 内容(「BOOK」データベースより)忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者―骨董屋・今川…

ジェイムズ・P・ホーガン 『星を継ぐもの』 レビュー

星を継ぐもの (創元SF文庫) ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 発売日:1980-05-23 ブクログでレビューを見る» 【星雲賞受賞作】月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわか…

我孫子武丸『殺戮にいたる病』 レビュー

殺戮にいたる病 (講談社文庫) 我孫子武丸 講談社 発売日:1996-11-14 ブクログでレビューを見る» 犯人の名前は蒲生稔。衝撃のサイコスリラ-何ものかに憑かれたように、次々と猟奇的殺人を重ねる男、蒲生稔。恐るべき殺人者の心の軌跡をたどり、とらえようの…

貫井徳郎 『神のふたつの貌』レビュー

神のふたつの貌 (文春文庫) 貫井徳郎 文藝春秋 発売日:2004-05 ブクログでレビューを見る» ―神の声が聞きたい。牧師の息子に生まれ、一途に神の存在を求める少年・早乙女。彼が歩む神へと到る道は、同時におのれの手を血に染める殺人者への道だった。三幕の…

東野圭吾『仮面山荘殺人事件』 レビュー

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫) 東野圭吾 講談社 発売日:1995-03-07 ブクログでレビューを見る» 八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、つい…

綾辻行人 『十角館の殺人』 レビュー

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) 綾辻行人 講談社 発売日:2007-10-16 ブクログでレビューを見る» 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やが…

伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』 レビュー

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) 伊坂幸太郎 東京創元社 発売日:2006-12-21 ブクログでレビューを見る» 【第25回吉川英治文学新人賞受賞】「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち…

『新世界より』 貴志祐介 レビュー

新世界より(上) (講談社文庫) 貴志祐介 講談社 発売日:2011-01-14 ブクログでレビューを見る» 1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れ…

道尾秀介『向日葵の咲かない夏』レビュー

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫) 道尾秀介 新潮社 発売日:2008-07-29 ブクログでレビューを見る» 夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、…

クラーク『幼年期の終わり』レビュー

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) クラーク 光文社 発売日:2007-11-08 ブクログでレビューを見る» 初版から36年後に書き直された新版、初の邦訳!SFを超えた「哲学小説」! 地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ば…

坂口安吾『不連続殺人事件』レビュー

不連続殺人事件 (角川文庫) 坂口安吾 角川書店 発売日:2006-10 ブクログでレビューを見る» *殆ど問題は無さそうだが、ヒントになってしまうかもしれないので念のためネタバレにチェックを入れました。戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の…

瀬名秀明『BRAIN VALLEY』レビュー

BRAIN VALLEY〈上〉 (新潮文庫) 瀬名秀明 新潮社 発売日:2005-09 ブクログでレビューを見る» 人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、…

鈴木光司『リング』シリーズ レビュー

リング (角川ホラー文庫) 著者 : 鈴木光司 角川書店 発売日 : 1993-04-22 ブクログでレビューを見る» 同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテ…

鈴木光司『楽園』レビュー

楽園 (角川文庫) 著者 : 鈴木光司 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日 : 2010-02-25 ブクログでレビューを見る» 太古のゴビ砂漠。部族の若者ボグドは、美しき少女ファヤウを自らの力で迎え入れ、夫婦となるが、他部族の襲撃により引き裂かれてしま…

鈴木光司『エス』レビュー

エス 鈴木光司 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日:2012-05-12 ブクログでレビューを見る» 映像制作会社に勤める安藤孝則は、ネット上に公開されたある動画の解析を依頼される。それは、中年男が自身の首つり自殺の模様を中継した、衝撃的ながら…

城平京『名探偵に薔薇を』レビュー

名探偵に薔薇を (創元推理文庫) 著者 : 城平京 東京創元社 発売日 : 1998-07 ブクログでレビューを見る» 怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったよう…

鈴木光司『タイド』ネタバレ無しレビュー/リングシリーズネタバレ考察

タイド (単行本) 著者 : 鈴木光司 角川書店 発売日 : 2013-09-06 ブクログでレビューを見る» 途中までネタバレ無し、警告文のあとからはネタバレ全開なので注意w 予備校講師の柏田誠二は、生きながら“石像”になってしまう不可解な病に伏した教え子の親友を…

乾くるみ『イニシエーション・ラブ』レビュー

イニシエーション・ラブ (文春文庫) 著者 : 乾くるみ 文藝春秋 発売日 : 2007-04-10 ブクログでレビューを見る» 僕がマユに出会ったのは代打で出た合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。「必ず2回読みたくなる」と評された驚愕のミステリー ・レビュー 「…

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