哲学のプロムナード(ΦωΦ)黒猫堂

推理小説やSFのレビュー・書評・ネタバレ解説・考察などをやっています。時々創作小説の広報や近況報告もします。

ミステリ・推理小説

倉野憲比古作品レビューまとめ

皆さんどうも、らきむぼんです。 かねてより感想をまとめておきたかった、倉野憲比古さんの作品レビューを一挙に公開しました。 複数記事となっていますのでこのページから全て飛べるようにしておきます。 倉野憲比古さんとは? x0raki.hatenablog.com 倉野…

【ネタバレあり】倉野憲比古『弔い月の下にて』感想・解説

弔い月の下にて 心理探偵・夷戸シリーズ 作者:倉野憲比古 行舟文化 Amazon どうも、らきむぼんです。 この記事では、ネタバレありで倉野憲比古さんの10年ぶりの最新作『弔い月の下にて』 の感想・解説をしたいと思います。 この記事の内容は動画でも観ること…

【ネタバレあり】倉野憲比古『墓地裏の家』感想・解説

墓地裏の家 (文春e-book) 作者:倉野 憲比古 文藝春秋 Amazon どうも、らきむぼんです。 この記事では、ネタバレありで倉野憲比古さんの第2長編『墓地裏の家』 の感想・解説をしたいと思います。 この記事の内容は動画でも観ることができます。 声でも大丈夫…

【ネタバレあり】倉野憲比古『スノウブラインド』感想・解説

スノウブラインド (文春e-book) 作者:倉野 憲比古 文藝春秋 Amazon どうも、らきむぼんです。 この記事では、ネタバレありで倉野憲比古さんのデビュー作『スノウブラインド』 の感想・解説をしたいと思います。 この記事の内容は動画でも観ることができます…

【心理探偵・夷戸シリーズ】倉野憲比古『スノウブラインド』『墓地裏の家』『弔い月の下にて』レビュー

どうも、らきむぼんです。 今回は、倉野憲比古さんの『スノウブラインド』『墓地裏の家』そして、2021年発売の新作『弔い月の下にて』を紹介します。この3作は心理探偵・夷戸シリーズとなっています。 この記事はネタバレなしとなっています。 ネタバレを含…

倉野憲比古さんとの縁

こんにちは、らきむぼんです。 Twitterやミス研では散々表明してきた、大好きな作品である『スノウブラインド』を始めとする倉野憲比古作品なのですが、明文化してこなかったので、いよいよブログに記事を書こうと思います。 その前に、僕やシャカミスと倉野…

【平成の奇書】麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』紹介&考察・解説

今回紹介するミステリは、麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』です。 こちらの作品は、僕の中でオールタイム・ベストの作品と言える作品です。

2015~2019に読んだ本まとめ(ミステリ中心)

2015~2019に読んだ本まとめです。 おすすめの◯◯選みたいな記事ではないのですが、何かしらは誰かに刺さる作品だと思います。2010年代も終わるので自分の備忘録も兼ねてまとめてみました。 僕は一年に30冊前後くらいしか読まないので、5年分まとめて振り返っ…

【二人の名探偵と衝撃のラスト】麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』 レビュー/後半でネタバレ

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/07/13 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 206回 この商品を含むブログ (96件) を見る 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) 作者…

【常人不在のペダントリー】小栗虫太郎『黒死館殺人事件』 レビュー/後半でネタバレ

黒死館殺人事件 作者: 小栗虫太郎 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 目次 黒死館殺人事件 読了へ向けての難易度の高さ 具体的な魅力 作中にまともな人間はいない?? まとめ ネタバレ 黒死館殺人事件 昭和初期の探偵小説ブ…

お久しぶりです!ミステリとか近況とか漫画とか創作とか

はい! あけましておめでとうございます!! ……ええ、僕もまさか五月にこの台詞を書くことになろうとは思いませんでしたよ(笑)

井上真偽 『その可能性はすでに考えた』 レビュー/後半でネタバレ

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス) 作者: 井上真偽 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/09/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 目次 その可能性はすでに考えた レビュー ネタバレ その可能性はすでに考えた かつて、カルト宗…

森晶麿 『黒猫の遊歩あるいは美学講義』 レビュー

黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 森晶麿 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/09/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 目次 黒猫の遊歩あるいは美学講義 レビュー 黒猫の遊歩あるいは美学講義 でたらめな地図に隠さ…

三大奇書(四大奇書)、アンチミステリ、黒い水脈を読む

目次 この記事の目的 アンチミステリの定義 黒い水脈と三大奇書 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』 夢野久作『ドグラマグラ』 中井英夫『虚無への供物』 竹本健治『匣の中の失楽』 乾くるみ『匣の中』 第五の奇書 山口雅也『奇偶』 古野まほろ『天帝のはしたなき…

麻耶雄嵩 『螢』 レビュー/後半でネタバレ

螢 (幻冬舎文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2007/10 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 33回 この商品を含むブログ (45件) を見る 目次 螢 レビュー 閑話 麻耶作品について 内容 ネタバレ 螢 梅雨。大学のオカルトスポット探検サー…

麻耶雄嵩 『隻眼の少女』 レビュー/後半でネタバレ

隻眼の少女 (文春文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/03/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (25件) を見る 目次 隻眼の少女 レビュー ネタバレ 隻眼の少女 山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれ…

三津田信三 『首無の如き祟るもの』 レビュー/後半でネタバレ

首無の如き祟るもの (講談社文庫) 作者:三津田信三 発売日: 2014/02/14 メディア: Kindle版 目次 首無の如き祟るもの レビュー 首無の如き祟るもの 奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。三つに分かれた旧家…

麻耶雄嵩という作家とその作風について

さてついに近いうち麻耶雄嵩の小説を紹介することに。この人のミステリをレビューするのは実は非常に難しくて、でも凄まじい破壊力のある作品を出す作家でもある。まず破壊力なんて言葉を使う事自体がおかしいんだけど、破壊じゃなければ崩壊とかになっちゃ…

【学生アリスシリーズ】有栖川有栖『女王国の城』 レビュー/後半でネタバレ

女王国の城 上 (創元推理文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2011/01/26 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (31件) を見る 女王国の城 下 (創元推理文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元…

アガサ・クリスティー 『オリエント急行の殺人』 レビュー/後半でネタバレ

オリエント急行の殺人 ハヤカワ文庫―クリスティー文庫 作者: アガサ・クリスティー,山本やよい 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2012/08/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 目次 オリエント急行の殺人 レビュー ネタバレ オリエント急行…

江戸川乱歩 『江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)』 レビュー/後半でネタバレ

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) 作者: 江戸川乱歩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1960/12/27 メディア: 文庫 購入: 16人 クリック: 89回 この商品を含むブログ (139件) を見る 目次 『江戸川乱歩傑作選』 二銭銅貨 二癈人 D坂の殺人事件 心理試験 赤い部屋…

新年のご挨拶とおすすめの小説

新年あけましておめでとうございます。 去年、アメブロから引っ越してきたはてなブログですが、やはり使いやすい上にはてなブックマークとの相性が良くていいですね。今年も書評・レビュー・感想を中心にブログを更新していけたらと思います。 今年もどうぞ…

綾辻行人 『殺人鬼 ‐‐逆襲篇 (角川文庫』 レビュー/後半でネタバレ

殺人鬼 ‐‐逆襲篇 (角川文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/02/25 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (4件) を見る 伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、…

綾辻行人 『殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫)』 レビュー/後半でネタバレ

殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2011/08/25 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (6件) を見る 伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉…

森博嗣 『 すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』 レビュー/後半でネタバレ

すべてがFになる (講談社文庫) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1998/12/11 メディア: 文庫 購入: 16人 クリック: 241回 この商品を含むブログ (561件) を見る すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 孤島のハイテク研究所で、少女時代から完…

高羽彩 『PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)』 レビュー/ネタバレなし

PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫) 作者: 高羽彩 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/09/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 『PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)』 西暦2109年。…

【学生アリスシリーズ】 有栖川有栖 『双頭の悪魔』 レビュー/後半でネタバレ

双頭の悪魔 (創元推理文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1999/04 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 97回 この商品を含むブログ (130件) を見る 双頭の悪魔 (創元推理文庫) 四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマ…

【学生アリスシリーズ】 有栖川有栖 『孤島パズル』 レビュー(ネタバレなし)

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1996/08 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (100件) を見る 孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) 紅一点会…

【学生アリスシリーズ】 有栖川有栖 『月光ゲーム―Yの悲劇’88』 レビュー(ネタバレなし)

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1994/07 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 140回 この商品を含むブログ (141件) を見る 月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫) 夏合宿のために矢吹山のキャ…

【世界初の推理小説】 エドガー・アラン・ポー 『モルグ街の殺人事件』 レビュー(警告文のあとにネタバレあり)

モルグ街の殺人事件 作者: エドガー・アランポー 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る モルグ街の殺人事件 19世紀アメリカの小説家・詩人であるエドガー・アラン・ポーの短編小説(佐々木直次郎による訳)。ポー自身が編集主…

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