『劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐』レビュー
『劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐』を観ました。
ネタバレなしで簡単に紹介。
あと、キャストに関しては栗山千明扮する蛯名舞子が主役のわりにものすごく地味だったなと思った。よく考えたら更に主役の中居正広のアタル自体が地味で北村一輝が一番目立ってたのではという感じ。SPECとよく比べられるけれどSPECの方が圧勝の感じはあった。
ストーリーは王道の起承転結。教科書通りという感じで観る前からなんとなく話が解っていたかな。ラストはなかなか良かったかな。
テレビで放映されたらカットされていい感じになりそうだし、テレビ版を待つのがいいかも……w
以降ちょっとネタバレ↓
最後マドカが死んでしまうのが良かった点かな。
あれがもし生き残って捕まるようなラストだったら駄作もいいところというか。
ラストシーン、アタルがユリを捧げることに繋がるし、死なないと話にならない。
一方で、これだけの事件の犯人が死んでしまって制裁を受けないのは若干問題かなという感じもする。つまり良い形にしようとすると矛盾が生じてしまう。
結局一番いいのは黒幕を作ることだと思う。この作品って絶対的でカリスマのある悪人がいないんだよね。だからインパクトに欠ける。
……だけれどこの作品の趣旨がミステリというよりは人間愛みたいなところがあるから、悪人が出てきたらそれはそれでおかしいのかも。
そういう意味で妥当な落とし所だったのかな。