哲学のプロムナード(ΦωΦ)黒猫堂

推理小説やSFのレビュー・書評・ネタバレ解説・考察などをやっています。時々創作小説の広報や近況報告もします。

映画 『クロユリ団地』 レビュー

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老朽化したクロユリ団地へと移り住んできた明日香(前田敦子)は、隣室から聞こえる何かを引っかくような音にへきえきしていた。ある日、鳴りやまない目覚まし時計の音を発端に、隣室で亡くなっている老人を見つけてしまう。それを機に周囲で頻発する怪現象に対する恐怖、老人を救えなかったという罪悪感から、精神的疲労を募らせていく明日香。老人が何かを伝えようとして音を立てていたのではないかと思った彼女は、遺品整理で隣室を訪れる特殊清掃員・笹原(成宮寛貴)とその真意を探ろうとするが。

『リング』シリーズや『仄暗い水の底から』などの鬼才、中田秀夫がメガホンを取ったホラー。

 

 

レビュー

また映画のレビュー。

 今回は『クロユリ団地』。

 

これはあんまり評判が良くないね。

でも最近の、音と見た目ででびっくりさせる欧米式のホラーの方が100倍つまらないと僕は思っていて、その点では最近のホラーの中では正統派のJホラーに近かったと思う。

 

欧米ではキリスト教あたりが関わってきて、幽霊よりも悪魔を怖がる人が多かったりする。だから悪魔的、モンスター的なものを描いたホラーのほうが怖いのかもしれない。

一方日本のホラーは基本的に怪談風。悪魔は当然日本にはいないから怖いのは幽霊。

しかも無差別殺人的な幽霊ではなく因果応報。

四谷怪談とかもそうだけれど、悪いことをするから恨まれ、呪われる。だから関係ない人は被害を受けないことが多いし、中には、罪を犯したものが罪悪感から厳格を観たとも解釈できるようなものが伝統的なJホラーには多いね。

 

この辺を踏まえて評価すると、クロユリ団地はきわいどいけど後者に属すると思う。

次回の映画レビューは『貞子3D2』(ややこしい)にしようと思うんだけれど、前作『貞子3D』は前者だった。因果応報というよりは無差別。しかもリングシリーズからほぼ外れていて、中身はモンスターもの。バイオハザードみたいなシーンいっぱいあったし(笑)

 

僕は個人的には伝統的Jホラーの邦画好きだから今回は世間の評判ほど悪い評価はしていない。ちょっとだけ退屈だったという、そんな感じ。

 

前田敦子の演技の前評判は酷かったと思うけど、僕は言うほどひどいとは思わなかったかな。もっとひどい女優はわりといると思う。

うまいとは言わないけどね……w

 

成宮寛貴の役は……あーこれはネタバレに書きます。

 

そういえば、スピンオフのテレビドラマ『クロユリ団地〜序章〜』というものが公開前から放送していて、これは結構面白かったと思う。ギャグ的な意味でも……

 

女子高生が鬼の形相で追っかけてくるシーンとかなかなかだったよね(これはモンスターホラー的なところだけど、狂気的な意味で怖かったwww)

 

ドラマ版では、映画では明かされていない真実が含まれていてこれを知っているとちょっと話が変わってくるから重要といえば重要なんじゃないかな。

 

まあそんな感じで可もなく不可もなし……という感じです。

 

 

ここからネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 成宮寛貴の役、演技はまあ問題ないけど、ドアを開けるシーンはちょっと笑ってしまった。シリアスな場面だけどさ。

お前人のこと止めといて、自分で開けちゃうのかよ!みたいな……w

 

内容に関しては、主人公が実は最初から家族もなく一人だったという展開はなかなか良かった点ではあったと思う。ただ伏線があからさまで気づかなかった人はいなそうだから、もうちょっとさり気なくアピールして「驚く」シーンにできたら評価も多少は変わったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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