哲学のプロムナード(ΦωΦ)黒猫堂

推理小説やSFのレビュー・書評・ネタバレ解説・考察などをやっています。時々創作小説の広報や近況報告もします。

綾辻行人 『殺人鬼 ‐‐逆襲篇 (角川文庫』 レビュー/後半でネタバレ

殺人鬼 ‐‐逆襲篇 (角川文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/02/25 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (4件) を見る 伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、…

綾辻行人 『殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫)』 レビュー/後半でネタバレ

殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2011/08/25 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (6件) を見る 伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉…

森博嗣 『 すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』 レビュー/後半でネタバレ

すべてがFになる (講談社文庫) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1998/12/11 メディア: 文庫 購入: 16人 クリック: 241回 この商品を含むブログ (561件) を見る すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 孤島のハイテク研究所で、少女時代から完…

高羽彩 『PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)』 レビュー/ネタバレなし

PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫) 作者: 高羽彩 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/09/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 『PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)』 西暦2109年。…

【学生アリスシリーズ】 有栖川有栖 『双頭の悪魔』 レビュー/後半でネタバレ

双頭の悪魔 (創元推理文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1999/04 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 97回 この商品を含むブログ (130件) を見る 双頭の悪魔 (創元推理文庫) 四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマ…

近況報告!『428 〜封鎖された渋谷で〜』のレビューと内定とかスマブラとかそんなん。

いやあ……果たして何日このブログ止まってたのだろうか。 8月の前半くらいで止まったような。 というのもこのブログ書評ブログなので基本的に本を読まないと話が進まない。 そんな中、就活パンクに陥った僕は 「よし、コナンのアニメ一話から全部見よう」 と…

山田宗樹 『ギフテッド』 レビュー/警告後ネタバレあり

ギフテッド 作者: 山田宗樹 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/08/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 山田宗樹 『ギフテッド』 『百年法』を超えるスリルと興奮! ! 未知との出会いが読む者の本性を炙り出す、胸打つ大巨編ミステリー25年前…

【夏の怪談企画】  第參(最終)夜 夏の翳り

第參夜 夏の翳り 作者 raki(らきむぼん) 小説家になろうのジャンル限定企画「夏のホラー2011 ~夏の夜には怪談を~」に参加させていただきました。作中に登場する寺院「翳霊寺」は実在しません。 あらすじ 大学生の京介は大学の元先輩で怪談作家の一色ととも…

【夏の怪談企画】 第弐夜 時間をお返しします

第弐夜 時間をお返しします 作者 raki(らきむぼん) 雰囲気を楽しみたい方はこちらへ(背景を暗くしてあります) → 時間をお返しします ある骨董屋で、俺は古いテレビゲームのソフトを購入した。聞いたことのない会社の聞いたことのないゲームだった。しかし、…

幻冬舎plus × ブクログ 『ギフテッド』(山田宗樹・著)先読みプレゼント 当選~

幻冬舎plus × ブクログ 超話題作『ギフテッド』(山田宗樹・著)を発売前に先読みできる! レアなサイン入りバウンドプルーフ・プレゼントキャンペーン ……という企画に当選しました。 50名なので意外と当たりやすいのかな。 前も貫井徳郎の『北天の馬たち』の…

【夏の怪談企画】 第壱夜 風鈴

第壱夜 風鈴 作者 raki(らきむぼん) 雰囲気を楽しみたい方はこちらへ(背景を暗くしてあります) → http://ncode.syosetu.com/n3334t/6/ ――風鈴が、鳴っていた。 気温が三十七度を超え、街は静まり返っていた。誰も、こんな日に外に出ようなどとは思わない。 …

【学生アリスシリーズ】 有栖川有栖 『孤島パズル』 レビュー(ネタバレなし)

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1996/08 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (100件) を見る 孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) 紅一点会…

【夏の怪談企画】8月、自作の掌編・短編ホラー小説を4作公開します!

というわけで、タイトルの通りなんですけれど、夏の怪談企画というのをこのブログでやろうかなと思います。 いつも楽しく記事を読ませて頂いている水輪ラテールさん(id:do-demo-e-jump)が「隣のトトロおじさん」なるブログコントというか短編小説というか非…

【学生アリスシリーズ】 有栖川有栖 『月光ゲーム―Yの悲劇’88』 レビュー(ネタバレなし)

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1994/07 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 140回 この商品を含むブログ (141件) を見る 月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫) 夏合宿のために矢吹山のキャ…

【世界初の推理小説】 エドガー・アラン・ポー 『モルグ街の殺人事件』 レビュー(警告文のあとにネタバレあり)

モルグ街の殺人事件 作者: エドガー・アランポー 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る モルグ街の殺人事件 19世紀アメリカの小説家・詩人であるエドガー・アラン・ポーの短編小説(佐々木直次郎による訳)。ポー自身が編集主…

【苦手な人にもおすすめの青春ミステリ】 有栖川有栖 『闇の喇叭(空閑純シリーズ1作目)』 レビュー(警告文のあとにネタバレあり)

闇の喇叭 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/09/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る 有栖川有栖 『闇の喇叭』 私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本―。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に…

法月綸太郎『ノックス・マシン 電子オリジナル・コンデンス版 (角川書店単行本)』レビュー

ノックス・マシン 電子オリジナル・コンデンス版 ノックス・マシン 作者: 法月綸太郎,遠藤拓人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2013/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (37件) を見る ノックス・マシン 電子オリ…

ツイートで近況報告! 最近のつぶやきまとめ(アニメの話が多め)

最近はてなブログにツイート載せてる人多いから僕もその手で更新するか— らきむぼん (@x0raki) 2014年7月12日 というわけで、ネタ切れの感があるのでこんな理由でTwitterの利用を画策している私……。 Twitterだと本音垂れ流しだからブログとしてはものすごく…

映画『渇き。』レビュー/深町秋生 原作『果てしなき渇き』との比較

目次 渇き。 キャスト あらすじ 演出 挿入歌『でんでんぱっしょん』 ストーリー 暴力性のエンターテイメント キャストの魅力 興味が湧いたら観に行こう ネタバレ解説 原作との違い 前回、深町秋生の原作『果てしなき渇き』をレビューしたのだけれど(【映画『…

【映画『渇き。』原作】深町秋生『果てしなき渇き (宝島社文庫)』 レビュー/後半でネタバレ解説

果てしなき渇き (宝島社文庫) 作者: 深町秋生 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2007/06 メディア: 文庫 クリック: 45回 この商品を含むブログ (83件) を見る 2014年6月27日に公開された、中島哲也監督作品 映画『渇き。』の原作。 僕はまだ映画版を見ていな…

アガサ・クリスティー 『アクロイド殺し』 レビュー・解説/後半でネタバレ解説あり

アクロイド殺し (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,羽田 詩津子 早川書房 Amazon 目次 『アクロイド殺し』 レビュー ネタバレ 今回はクリスティーの『アクロイド殺し』です。 『アクロイド殺し』 深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たの…

大阪&京都一人旅!大阪城/伏見稲荷大社/世界遺産コース

さてさて。いつもは書評ブログなんだけれど、今回は旅行記事です。 と言っても、東京から大阪への移動と、就活で1日目を使って、その日はビジネスホテルに泊まりまして、観光は2日目から。 なので実質的には1泊2日かな。あんまり解説すると長くなるから、主…

グレッグ・ベア 『ブラッド・ミュージック』 レビュー/後半でネタバレ解説あり

ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF) 作者: グレッグ・ベア,小川隆 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1987/03 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 227回 この商品を含むブログ (85件) を見る A brilliant but unorthodox researcher has exceeded et…

【MOZU原作】逢坂剛『砕かれた鍵(百舌シリーズ3)』レビュー/後半でネタバレ考察あり

砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫) 作者: 逢坂剛 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/03/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 警察官が関連する事件が続発した。麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補とその同僚の巡査部長が射殺され…

【MOZU原作】逢坂剛『幻の翼(百舌シリーズ2)』レビュー

幻の翼(百舌シリーズ) (集英社文庫) 著者 : 逢坂剛 集英社 発売日 : 2014-03-25 ブクログでレビューを見る» かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した──。稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由もなく…

【MOZU原作】逢坂剛『百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ1)』ドラマ『MOZU』との比較レビュー(ネタバレなし)/ドラマ予想(ネタバレあり)

百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ) (集英社文庫) 著者 : 逢坂剛 集英社 発売日 : 2014-03-25 ブクログでレビューを見る» 能登半島の突端にある孤狼畔で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団に…

映画 『貞子3D2』 レビュー

貞子3D2 娘の凪を生んだ後、鮎川茜は死亡し、安藤孝則(瀬戸康史)は妹の楓子(瀧本美織)に娘を託して身を潜める。世間では謎の死亡事件が頻発し、捜査が進むうちにそれが5年前の「呪いの動画」事件に関係することが明らかに。やがて楓子はそれらの死が凪の…

伊藤計劃 『ハーモニー』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、『虐殺器官』との比較と感想・解説(ネタバレあり)

伊藤計劃 『ハーモニー』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、『虐殺器官』との比較と感想・解説(ネタバレあり) ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品。21世紀後半、〈大災禍〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は見せかけの優しさと…

伊藤計劃 『虐殺器官』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、エピローグの真相をめぐる感想と解説(ネタバレあり)

伊藤計劃 『虐殺器官』 レビュー/考察(ネタバレなし)と、エピローグの真相をめぐる感想と解説(ネタバレあり) 9・11以降の、“テロとの戦い"は転機を迎えていた。 先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激…

映画 『クロユリ団地』 レビュー

クロユリ団 クロユリ団地 スタンダード・エディション [Blu-ray] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 2013/10/04 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (1件) を見る 老朽化したクロユリ団地へと移り住んできた明日香(前田敦子)は、隣室から聞こ…

哲学のプロムナード(ΦωΦ)黒猫堂はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。